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zoom RSS スキーバス事故のメディア報道について

<<   作成日時 : 2016/01/17 19:24   >>

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またまた多くの方々、それも前途洋々とした若者たちが犠牲になったバス事故が起きてしまいました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご家族の悲しみ・無念さをお察しいたします。
また、けがをされた方々の回復と社会復帰ができるだけ早く行われることを切願いたします。

今回の事故で、日テレ「真相報道バンキシャ」から電話取材申し込みがあり、それに応じて安全対策について体系的に紹介しました。ところが本日1/17放送では、その意見は全く反映されていませんでした。これは交通事故全体に言えるもっとも重要な安全対策についての意見でしたので、局の対応は全く残念に思います。番組の内容は、被害者のことばかりでお涙ちょうだいの視聴率受け狙いが見え見えの構成でした。その中で本当に重要で、広く視聴者に知っていただきたい安全対策が紹介されなかったのは、メディアとしての社会的な責任を果たしていないと考えます。

そこで、微力ながらその安全対策の意見をこのブログで広く紹介したいと思います。
今回の事故でメディアは事故原因にばかり焦点を充てていますが、それ以上に重要な事実は「もし乗客がシートベルトを締めていたら、被害は大幅に減少したであろう」ということです。

今回の事故では乗客のほとんどがシートベルトを締めていなかったようだという報道がありました。救出された乗客の証言で、出発時に運転手からシートベルトを締めることの指示もなかったといいます。これはバスの運行規定違反となりますが、問題は運転手が指示しなかったことではなく、乗客がシートベルトを締めて安全は自ら守るという意識がなかったことです。最近ではタクシーの後部座席でもシートベルトの着用義務がありますが、締めていない乗客が多くみられます。また、リムジンバスのように乗車時にプラカードでシートベルト着用を促すアナウンスがあっても、シートベルトを締めない乗客が多いように見受けます。

シートベルトを締めるか、締めないかということは、今回のような重大事故が起こったさいに、軽傷ですむか命にかかわるかという大きく生死を分ける選択となります。シートベルトを締めていれば、バスであれば、乗用車であれ、車体が大きく損傷する大事故のときでも助かる確率が大幅に増加します。

それでは、どのようにすればバスの乗客がシートベルトを締めるのか、という対策の議論となりますが、これは法規制だけの問題ではなく、乗客のシートベルトを締める安全意識を高めることが必要となります。例えば全部の乗客がシートベルとを締めないとバスが発進できないというシステムを導入することも考えられますが、これに対しては発進後に速度が向上したところで乗客がシートベルトを外したらどうなるか、という悩ましい課題があります。

現実的に考えられる手法としては乗客のシートベルトの締結状況を運転席でモニターできる装置を装備し、乗客がシートベルトを外したら大きな警報音で警告するなどということが考えらえます。しかし、この手法でも妊婦さんにはどのように対応するのか、赤ん坊、幼児はどうするのか、などという細かい議論が必要となります。いずれにしても、シートベルト着用の安全意識をもっと一般の日本人に浸透させる活動が必要と考えます。

そして、このような交通事故に対する総合的な対応ですが、前日したように日本のメディアは事故原因を追究することだけが重要と思っている傾向があるようです。現実的に今回の事故についてもいずれのメディアも事故原因追及の姿勢ばかり目立ちます。ところがこれは人間を含む機械システムの安全技術の専門分野では古い考え方になってきています。現在は、「人間はからなず過ちを起こすものである」という前提をもとに、それでも事故から重大な被害に至るプロセスを防ぐかということが、主要課題となります。

この重大な被害へ至らないように途中で防ぐための仕組みを「安全バリア」と呼びます。例えば、ドライバがカーブで速度を出しすぎないように警報する「カーブスピード警報システム」や、道路から逸脱しないように警報を行う「道路逸脱警報システム」が事故に至る原因を除去するための予防安全バリアになります。ドライバの披露度合や覚醒度を検出して警報するシステムも同じ安全バリアです。これらはロジカルに支援するのでソフトバリアと呼ばれます。

そして、道路のガードレールが次の安全バリアで、こちらはハードバリアです。そして、シートベルトも重大な傷害や死亡に至ることを防止するためのハードバリアです。

また、ドライバの健康管理やバスの運行管理にも安全のためのチェックをするなどのバリアを設けることができます。このように、何重にも安全バリアを張り巡らして重大事故を減らすことが重要です。

これらの対策のなかで、我々一般消費者がとれる簡単かつ確実な安全バリアがシートベルトの着用です。また、幼児に対してはCRS(幼児拘束装置)を正しく用いることが必要となります。

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